ボクシング男子ミドル級決勝 2回、作新のシルバ(右)が左フックを打ち込む=札幌市の北ガスアリーナ札幌46

全国選抜との二冠を達成した作新のシルバ

ボクシング男子ミドル級決勝 2回、作新のシルバ(右)が左フックを打ち込む=札幌市の北ガスアリーナ札幌46 全国選抜との二冠を達成した作新のシルバ

 北海道を中心に1道4県で開催されている全国高校総体(インターハイ)は4日、札幌市の北ガスアリーナ札幌46でボクシングが行われ、男子ミドル級のシルバ・イエシュア(作新学院)が初の頂点に立った。今大会での県勢優勝第1号。

 同階級は27人によるトーナメント方式で争われ、シルバは3日の準決勝まで3戦を勝ち抜き決勝へと駒を進めた。決勝では鳥取県代表の選手と対戦。1回は有効打がほとんどなく劣勢だったが、2回に攻勢を掛け2度のダウンを奪った。相手選手の試合続行不可と判定され、テクニカルノックアウトに相当するRSC勝ちとなった。

 3月の全国高校選抜も制しており、これで高校ボクシング2冠を達成した。

圧倒的 わずか2分間で...

 日本一を知らせる歓喜のゴングが鳴り響くと、ボクシング男子ミドル級のシルバ・イエシュア(作新学院)はいつものクールな表情を崩し、両手を突き上げて喜びを爆発させた。「1番大きなタイトルなので、やはり特別」。右手のひらで輝く金メダルを見つめながら、何度もうなずいた。