桑の葉あんぱん

店内に立つ、社会福祉法人ソフィア会の石島理事

桑の葉あんぱん 店内に立つ、社会福祉法人ソフィア会の石島理事

 かぶりつく時に香る風味がたまらない。桑の葉のほろ苦さと、あんこの甘みが口いっぱいに広がる。社会福祉法人ソフィア会が運営する「おはようの家」の「桑の葉あんぱん」(160円)は、ボリュームがあり食べ応え抜群だ。

 同法人「えいぶるの里」のパン工房で作っている。厳選した桑の葉パウダーをパン生地に練り込む。発酵に1時間以上かけ、もちもちとした食感を生み出す。あんこは客からの要望で、多めに入れている。職業支援員の荒川尊紀(あらかわたかのり)さん(44)は「焼き上がった時の色や香りなど毎回ベストを尽くしている」と自信をのぞかせる。

 施設は、かつて蚕の餌となる桑の栽培が盛んだった旧桑村にある。地域に根付いたパンを作ろうと、2018年に発売。「おはようの家」のほか、市役所や小山署などで販売する。

 桑の葉にはカルシウムや鉄分が多く含まれ、生活習慣病予防や美白効果などが期待されるという。商品開発に携わった同法人理事の石島美奈子(いしじまみなこ)さん(69)は「手作りだからこそ出せる味がある」と話す。火曜は「パンの日」として、あんぱんの他に20~25種類が店に並ぶ。

 ▼メモ 小山市三拝川岸127の1。午前10時~午後4時。土、日曜定休。(問)0285・37・6123。