「他では味わえない洋風なビビンバ」。メニューを知らせる黒板に書かれた「石焼海鮮ビビンバ」(千円)の紹介文だ。韓国料理がすっかり浸透してきた昨今、ビビンバはもちろん食べたことがあるけれど、はて「洋風」とは?
2020年9月にオープンしたこのお店。海鮮でない「石焼ビビンバ」や「冷麺」(各900円)など、メニューの中心が韓国料理なのは「得意だから」と1人で切り盛りする店主の金田京子(かねだきょうこ)さん。「でも辛いものは苦手」と笑う。店の味に「重要」という焼き肉のタレは、埼玉県で焼き肉店を経営する母親仕込み。ナムルやデザートなど、ほとんどを手作りする点も大きな売りだ。
人気の石焼海鮮ビビンバは金田さんが考案した。まず、その見た目にちょっとびっくりする。イカやエビなどの海鮮に加え、シメジにインゲン、中心にはめんたいこ。よく混ぜ合わせて口に運ぶと、食べ慣れたビビンバとは違う味わいに驚かされる。具材はバターで炒めてあるという。おいしいし、重たさもなくすいすい食べ進められる。野菜のヘルシーさは食後の充実感を後押ししてくれるよう。
ランチはスープ付き。店主の人柄も相まって「居酒屋とスナックの間のような感じ」(金田さん)だという夜も気になる。
◆メモ 宇都宮市本町8の9龍鶴荘ビルクレイン1-A▽定休日 日曜・祝日▽営業時間 午前11時30分~午後2時(月~金曜)、同6~10時(金、土曜は11時)▽(問)028・612・8008