大学生の20歳のころだった。「自分は一体何者なんだろう」。心の性別が女性でも男性でもないと感じ、不安でたまらない日々を過ごした。
宇都宮市の心理カウンセラー斎藤優佳(さいとうゆか)さん(27)は、自身の性について男女どちらでもない「Xジェンダー」と自認している。それまで周囲と好みが違う感覚はあったが、女性として生きてきた。だが、気心の知れた友人と久々に電話した際、服や化粧などの話が増えていることに気づく。「私と違う」と感じた。
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