今年はうさぎ年。「菓子司 銀杏(いちょう)うさぎや」の看板商品「うさぎ最中」(108円)は、縁起の良いお菓子としてひっぱりだこだ。
店主の檜山織衣(ひやまおりえ)さん(63)の祖父が1951年に創業した。祖父、2代目の父が共にうさぎ年生まれ。店の近くにある市のシンボル「大いちょう」にもちなんで店名が名付けられた。
うさぎ最中は、創業時から作られている。皮は黄金色と白色の皮に包まれた2種類があり、一口サイズでかわいいウサギの形。お尻部分にはイチョウの葉がかたどられている。粒あんで程よい甘さ。「作りたてを食べてほしい」との思いから作り置きはせず、注文を受けてから、あんを詰めて出す。
イチョウの葉の形をした「いちょうサブレ」(118円)や「豆大福」(118円)なども好評だ。
2年前に父が亡くなり、今は檜山さんが、ほとんど1人で切り盛りする。「これといって特徴もないが、代々続いている味を守っているだけですよ」。樋山さんは謙そんするが、気さくで優しい人柄からか、毎日のように通う常連客も多い。
◆メモ 宇都宮市中央1の11の9。▽営業時間 午前8時~午後6時。▽定休日 日曜(不定休あり)▽(問)028・633・5876