【水辺の木々などに卵を産み付けるモリアオガエルの繁殖シーズンが、栃木県日光市本町の日光田母沢御用邸記念公園で始まった。庭園にある池周辺の木の枝では、泡状の卵塊が見られる。
同公園管理事務所によると、今年は5月24日に1個目の卵塊が見つかり、6月11日現在、11個の卵塊が確認されている。昨年は50~60個を確認していることから、今後も産卵は続くとみられる。
モリアオガエルは山地に多く生息し、水辺に張り出した枝などに白い泡状の塊を産み付ける。1~2週間ほどでふ化し、オタマジャクシは水中に落ちて成長する。
同事務所の担当者は「あまり見る機会がない生態だと思う。かなり高い場所にも産み付けているので、ぜひ探してみてほしい」と話した。