» 動画ページへ

150年前に県庁があった場所で並ぶ山車と、上空に浮かぶイチゴ模様の熱気球=10日午前9時25分、栃木市入舟町

 栃木県誕生150年の節目となる15日の県民の日を前に10日、県内各地で関連イベントが開かれた。

 本県誕生当時の県庁所在地だった栃木市では「県誕生150年祭~県誕生の地から未来へ」とうたい、かつての県庁跡地である同市入舟町の市美術館周辺で記念行事が行われた。

 美術館北側の路上には、1874年に県庁構内で行われた神武祭典を起源とする「とちぎ秋まつり」の江戸型人形山車9台がお目見えし、祭り誕生の地に再びおはやしが鳴り響いた。

 隣接する栃木中央小の校庭では、熱気球係留飛行体験も行われた。高さ8メートル前後の山車が並ぶ背後で、赤いイチゴ模様の気球が約20メートルの空中に浮かび、記念の節目を盛大に祝った。

 栃木女子高2年新井菜愛(あらいなお)さん(16)は「華やかな山車が出て、昔ながらの雰囲気を楽しめた」と話した。

 大川秀子(おおかわひでこ)市長は式典で「150年の歴史に思いをはせ、希望に満ちた未来をつくる力の源としてほしい」とあいさつした。