3回、ホンダの長谷川が中前適時打を放つ=県営本球場

 ソフトボール女子のJDリーグは21日、県営本球場ほかで第5節第2日が行われ、本県のホンダは大垣ミナモに2-0で快勝し5連勝を飾った。通算成績は8勝1分け2敗で順位は東地区2位。1・5ゲーム差で首位のビックカメラ高崎を追走している。

 ホンダは三回、菱谷香実(ひしたにこうみ)の左中間二塁打を足場に1死三塁とし、大川茉由(おおかわまゆ)の二ゴロが野選を誘って先制。なお2死二塁から長谷川優理(はせがわゆうり)の中前適時打で追加点を挙げた。

 投げては先発ジェイリン・フォードが打たせて取る投球で三塁を踏ませない快投。リーグトップに並ぶ無傷の5勝目をマークした。

 ホンダの次節は27日に岐阜市の長良川球場で伊予銀行と、28日に大垣市北公園野球場で日本精工と対戦。試合はいずれも午後3時から。

投打かみ合い一体感

 地元での一戦に駆け付けた多くのファンの前で連勝を5に伸ばしたホンダ。適時打を放ち、貴重な追加点をたたき出した長谷川優理(はせがわゆうり)は「勝利を見せられて良かった」と破顔した。

 投打ががっちりかみ合った。打線は3安打2得点に終わったが、一打に懸ける集中力が光った。三回は先制直後の2死二塁の場面。「余計なことは考えず当てるだけ」と打席の長谷川はコンパクトにバットを振り抜き、打球は内野手の間を抜けて中前に転がった。

 先発は左のエース、ジェイリン・フォード。今季開幕5連勝と絶好調の彼女ならこの2点で十分。「走っていた」という直球やライズボールで凡打の山を築き、四、五回のピンチも「バックを信じていた」と冷静に後続を打ち取った。

 11戦8勝は昨季(6勝)を上回るペース。そのうち6勝は2点差以内。加藤一秀(かとうかずひで)監督が「良い守備が攻撃につながる」と語る通り、奪ったリードを守り切る粘りが今季のホンダにはある。

 その柱がフォードら投手陣であり、「投手が頑張ってくれるから野手も頑張ろうと思える」と応える長谷川。信頼関係が生み出す一体感がチームを上位へと押し上げている。