パンを頬張ると、採れたてのズッキーニとバーニャカウダの甘じょっぱいクリーミーな味わいが口いっぱいに広がる。
店一番のお薦めはフランスパンのサンド「彩り野菜のバーニャカウダ」(380円)。バーニャカウダとは、アンチョビーとオリーブ油、ニンニクで作るソース。吉田地区の特産品タマネギをはじめ、アスパラガスやパプリカなど旬の野菜がふんだんに使われたサンドだ。
4月22日にオープンした吉田村Bakery(ベーカリー)。店長の沼尾ひとみ(ぬまおひとみ)さん(44)と夫でシェフの和哉(かずや)さん(36)が前身のSTANDARD BAKERS(スタンダード ベイカーズ)をリニューアルした。
シェフのこだわりはパンにある。スタンダードベイカーズ特有の硬いフランスパンのイメージを残し、幅広い年代に食べてもらえるよう中の生地はやわらかめにした。そのほか、「あんバターフランス」(260円)や「ガーリックフランス」(220円)、「ぴーなっつフランス」(200円)が絶品。
ひとみさんは「(パンを食べた後に)わくわくの余韻をずっと持ってもらえる、町に根付いたパン屋でありたい」と話した。
▼メモ 下野市本吉田784。午前10時~午後5時。火曜定休。(問)0285・35・1020。