福島社長(右)から農園の解説を受ける学生ら

 【那須烏山】海外の珍しい果樹などを栽培する神長(かなが)の農園「トロピカル・プラネット」(福島直弥(ふくしまなおや)社長)で9日、明治大農学部3年の学生9人がフィールドワーク実習を行い、農業経営や収益化のノウハウなどを学んだ。

 農園ではタピオカの原料として知られるキャッサバ芋やブラジル原産のジャボチカバ、パッションフルーツなどを栽培している。

 学生は中国農産物の流通などを専門とする池上彰英(いけがみあきひで)同学部食料環境政策学科教授のゼミ生。農業の現場を学び卒業論文や卒業後の仕事に生かそうと農園を訪れた。

 福島社長からビニールハウス内で栽培する果樹の説明を受け、それぞれの原産地を尋ねたり、写真を撮ったりした。農園見学後は、キャッサバ芋のでんぷんで作ったシフォンケーキやキャッサバ芋のフライを食べながら、「どうすれば商品として売っていけるか」「テーマパークや道の駅では売れるのでは」などと話し合っていた。

 福島社長は「日本原産ではない作物がここで育っている環境を見ることで農業の可能性を感じ、農業の未来を考えるきっかけにしてほしい」と話した。