第23回関東高校ラグビーフットボール新人大会最終日は19日、県総合運動公園第2陸上競技場で決勝と3位決定戦を行った。6大会ぶりの優勝を懸けて決勝に臨んだ国学院栃木は、桐蔭学園(神奈川)に7トライを喫し0-47と完敗した。
国学院栃木は前半8分、自陣ゴール前のキックミスからボールを奪われ失点。その後も防戦一方の展開が続き、0-19で折り返した。後半も早々にランで切り込まれトライを許すなど、悪い流れを断ち切れなかった。攻撃はボールロストや反則が相次ぎ、ノートライのまま終了した。
国学栃木は3月24日から埼玉県熊谷市で行われる全国高校選抜大会に関東2位で出場する。
防戦一方「ノートライは屈辱」
桐蔭学園(神奈川)の前に力の差を見せられた国学院栃木。自慢の堅守をことごとく崩され、攻撃に転じる隙がなかった。SH小倉光希矢(おぐらみきや)主将は「ノートライは屈辱」と唇をかんだ。
防戦一方となった最たる要因はセットプレー。スクラム、ラインアウトはほとんど競り負け、ゴール前での好機もふいにした。セットプレーを指揮するフッカー小田木教斉(おだぎきょうせい)は「桐蔭が強いのは知っていた。ただ、用意したサインにもすぐ対応されるとは」。新チームの課題が浮き彫りとなった。
この日の完敗を前向きに捉えるのは吉岡肇(よしおかはじめ)監督。「弱みが分かれば練習あるのみ。逆に収穫だ」と、今後のチームづくりを見据えた。
「ここまでの惨敗は2年前、夏合宿の国学院久我山(東京)戦以来かも」と多くの2年生が落胆気味に話す。しかし花園準優勝を成し遂げたのは、その世代だった。「0-47がこれからの指標になる。ここから花園まで時間はたっぷりある」と期待する指揮官。選手たちは成長を誓い、まずは3月の全国選抜大会で借りを返しにいく。