福田富一(ふくだとみかず)知事が地域住民と意見を交わす「知事と語ろう!元気フォーラム」が19日、佐野市役所で開かれ、市民ら約50人が参加した。
県の基本方針の説明に続き、同市のご当地グルメ「佐野黒から揚げ」を開発し全国発信する合同会社「e街(いーまち)佐野奉行所」がこれまでの取り組みを報告。福田知事は「われわれも宣伝させていただきたい。女性目線での商品開発も期待したい」と述べた。
参加者からは子育てや福祉、文化、スポーツを中心に質問や意見が出された。
「いちご一会とちぎ国体・とちぎ大会」後の課題について福田知事は「施設を有効活用する必要がある」と話し、「現在、大規模大会やスポーツ合宿の誘致、スポーツツーリズムを推進するための戦略を策定している。スポーツが成長産業に発展するよう務めていきたい」と意欲を示した。
介護職の人材確保に関しては、「魅力度向上のため、例えば、高校生に介護の実習を受けてもらうなどの取り組みを行っていきたい」と語った。
フォーラムに先立ち、「とちぎ創生アイデア会議」も開かれ、県南5市町でまちづくりなどに取り組む5人が、福田知事と地域創生をテーマに意見交換した。