澤田初代校長を顕彰する石碑と羽山さん

 【足利】視覚障害者の卓球「サウンドテーブルテニス(STT)」の考案者である県足利盲学校の澤田正好(さわだまさよし)初代校長(1894~1965年)を顕彰する石碑がこのほど、巴町の法玄寺にある澤田家墓地に建てられた。澤田校長と親交があった東砂原後(ひがしさわらご)町、元建築デザイナー羽山弘一(はやまこういち)さん(82)が後世に語り継ごうと準備してきた。STTは第22回全国障害者スポーツ大会「いちご一会とちぎ大会」の競技の一つでもあり、羽山さんは「澤田さん考案の競技が行われることを誇りに思う」と話している。

 澤田校長は幼い頃の病で視力が低下。東京盲学校中等部を卒業し、1916年、足利に鍼灸(しんきゅう)按講習所を創設した。翌17年に盲学校となり初代校長に就いた。STTは33年、澤田校長が感覚訓練のために考案した。