【小山】市内外の養蚕農家5戸は25日、出井(いでい)のJAおやま桑東部集荷所で晩々秋繭の出荷作業を行った。同JA管内では春から秋にかけて計5回、出荷を行っており、今年は今回が最後となった。
午前7時半ごろ、同JA職員らと共に、汚れが付き出荷に向かない繭を慣れた手つきで取り除いた。その後職員が計量し、トラックに積み込み群馬県内の製糸業者へ出荷した。
今回の出荷量は約620キロで、1粒の重さは平均1.5グラムだった。今年は累計で前年比約2トン減の4.2トンとなり、目標の6トンには届かなかった。夏の高温多湿や10月上旬に気温15度を下回る日が続くなど、天候不順だったのが原因とみられる。
同JA養蚕部会長の五十畑茂(いかはたしげる)さん(74)は「気温に影響されたのは残念だったが、厚みがあって品質の良い繭ができたのは良かった」と話した。