業務用コーヒー卸売業のブラジルコーヒー商会(宇都宮市東塙田1丁目、永島一正(ながしまかずまさ)社長)は25日までに、新型コロナウイルス禍で打撃を受けた取引先の飲食事業者を支援するため、イベント出店時などに使える貸し出し用の車両を導入した。商品の陳列棚を設け、車体の側面はチョークで書き込めるよう加工した。
コロナ禍で同社の主な顧客である飲食店は休業などを余儀なくされ来店客は減り、打撃を受けている。これまで中止が続いていた各種イベントが相次いで再開する中、事業者のイベント参加を促し、経営回復への足がかりにしてもらおうと車の貸し出しを企画した。
車の準備は、自動車整備の佐原自動車(那珂川町小川)の佐原忠典(さわらただのり)専務と、業務用厨房(ちゅうぼう)設備の旭産業(宇都宮市砥上町)の大前恒太郞(おおまえこうたろう)社長が協力した。黒板をイメージした緑色の側面は、チョークで書き込めば、水拭きで簡単に消すことができる。荷台にはスライドする特注の棚を設けた。永島社長らは「自由な発想で使い方を考えてほしい」と話している。
レンタル料はブラジルコーヒー商会の法人顧客が1週間1万円。顧客以外は個別に相談する。(問)同社028・622・0661。