【鹿沼】標高約1300メートルの横根高原にある前日光牧場で18日、酪農・畜産農家が6月に放牧した牛を引き取る「収牧」が行われた。
放牧は市内の農家などで組織する前日光牧場管理組合が、牛の避暑や農家の負担軽減などを目的に毎年実施。今年は乳用牛、和牛など45頭が放牧された。この日は周囲の山々が紅葉で色づく中、組合員らがそのうち29頭の体重や体高、胸囲の計測や血液採取を手際よく行いトラックに収容した。
広々とした牧場で約4カ月間過ごした牛たちは体が一回り成長し、関係者によると体重で約120キロ増えた個体もあったという。横尾光広(よこおみつひろ)組合長(46)は「見た目では順調に育ったと思う。受胎している牛も多いので無事に帰ってほしい」と話した。作業は20日も行われる。