鬼怒川金谷ホテル(日光市)や鬼怒川温泉ホテル(日光市)などを運営する金谷ホテル観光グループ(東京都渋谷区、金谷譲児(かなやじょうじ)社長)は30日、物価高騰対策として、10月からグループの全社員に毎月6千円の生活支援手当を支給すると発表した。期間は2023年6月までとしている。

 新型コロナウイルス禍や国際情勢などの影響による食品価格、光熱費、ガソリン代などの生活関連費の急激な上昇を受け、支給を決めた。

 対象者はパート社員を含め計約350人。このうち、宿泊施設や物販店計4施設を構える県内の対象者は約300人。

 手当は給与支給時に支給する。契約社員やパート社員については、勤務日数や勤務時間に応じて額を決めるという。

 同社の担当者は「従業員の不安を軽減し、従業員が安心して仕事に向き合い、お客さまが満足できるパフォーマンスを発揮できる環境を整える」と話している。