【鹿沼】佐藤信(さとうしん)市長は28日の定例記者会見で、低迷する市のマイナンバーカード交付率のアップを目指し、申請窓口を現在の市役所本庁舎以外にも増やすなどの新たな事業を10月に始めると発表した。佐藤市長は「国が目標とする取得率100%に向けて全庁一体となって取り組んでいきたい」と話した。
8月末時点の市のマイナンバーカード交付率は38・8%で、県平均の44・3%を下回り、県内14市中13番目。
事業は「マイナンバーカード ブービー脱出大作戦」と称し、来月3日から板荷(いたが)や西大芦地区といった市内の全14カ所のコミュニティーセンターに新たな申請窓口を設けるほか、来月中旬から下旬にかけて、県との共同事業として市内の商業施設など5カ所に特設ブースを開設する。
また、マイナンバーカード取得者に千円分のクオカードも配布する。今月末までの取得者には月末から郵送し、来月以降の取得者には交付の際に市民課窓口で手渡す方針。