着任記者会見で抱負を述べる手嶋所長=16日午後2時、宇都宮地裁

 宇都宮地家裁に2日付で着任した手嶋(てじま)あさみ所長(59)は16日、地裁で着任記者会見を開き、「裁判所が司法機関として頼りがいのある存在となれるように力を尽くしたい」と抱負を述べた。

 権利意識の高まりや価値観の多様化などが進む中、「一筋縄では解決できない事案が増え、裁判所への期待も多様でますます難度の高いものになっている」と語った。適正迅速な裁判に向け裁判所と利用者のコミュニケーションが重要との認識を示し、「一丸となって知恵を集め、工夫と努力を重ねていきたい」と力を込めた。

 東京都出身。東京大法学部卒。1991年に東京地裁判事補となり、同地裁部総括判事などを歴任。最高裁家庭局長から就任した。同局では約4年間、家裁関係の事務を担当した。