県内の事故情報などを共有し交通安全を図ろうと、三井住友海上火災保険とあいおいニッセイ同和損害保険、県警、県は9日、県警本部で「歩行者の安全確保および交通事故防止に関する協定」の締結式を行った。
自転車保険の加入を義務化した県自転車条例が今春施行されたことや、飲酒運転などの悪質運転が県内でも後を絶たないことを踏まえ、4者の協力関係を強めようと協定を締結した。
両社は県警や県から提供された事故状況データを、ドライブレコーダーの普及や自転車保険の加入呼び掛けなどに活用する。両社がレンタルするドライブレコーダーには既に提供された県内29の事故多発地点情報が反映され、ドライバーに注意喚起されているという。
締結式で県警の佐藤雅人(さとうまさひと)交通部長は「4者の交通安全のノウハウを最大限に生かしたい」、三井住友海上火災保険の松山裕宣(まつやまひろのぶ)栃木支店長は「協定を機に事故の少ない栃木県の実現に取り組みたい」とそれぞれ話した。