15日の楽天戦で自己最多となる8勝目をマークし、ヒーロインタビューを受ける西武の今井(西武ライオンズ提供)

 進化が止まらない。西武の今井達也(いまいたつや)が15日の楽天戦で自己最多の8勝目。今季3度目の完投に「ちょっとバテた」としながらも「打者一人、一回でも多く投げようと思っていた」。最終回にも球速150キロ台をマークする豪腕ぶりは最後まで健在だった。

 三回まで毎回の3四球。直球は高めに浮いたが、時折笑みも見られたマウンドでの立ち姿にコンディションの良さがにじんだ。走者は出したが冷静そのもの。直球にカットボール、スライダー、チェンジアップを織り交ぜ的を絞らせない。中盤からは配球を微修正。120キロ台のカーブを有効に使い、球速差で打者を翻弄(ほんろう)した。

 八回終了後、西口文也(にしぐちふみや)投手コーチからは「(最後まで)任せた」と声を掛けられ、最終回もきっちり無失点締め。四回にソロ本塁打を許して以降、二塁すら踏ませない投球内容に辻発彦(つじはつひこ)監督も「リズム良く、力が抜けた良い投げ方をしている」とうなった。

 楽天生命パークは昨季、チームがクライマックスシリーズ(CS)進出争いを演じていた同時期に今井が打ち込まれた球場だ。因縁の場所で、この1年間の成長を存分に見せつけた。

 10月に入り、3試合で23回4失点と抜群の安定感が光る。今季のCS進出は逃した。それでもシーズン終盤に今井が見せ続ける快投が、チームの明るい未来を予感させている。

(西武ライオンズ広報部協力)