かっぱまんじゅう

まんじゅうなどの和菓子を売る店内

かっぱまんじゅう まんじゅうなどの和菓子を売る店内

 鹿沼市深程の思川に伝わるかっぱ伝説。ユーモアに富んだ郷土民話にちなんで名付けられた商品が「かっぱまんじゅう」(1個税込み118円)だ。黒子松屋本店3代目店主黒子重徳(くろこしげのり)さん(50)は「特色のある商品を作ろうと、先代の父が40年くらい前に始めた」と話す。

 あんこは北海道十勝産の小豆を使用し、毎朝丁寧に練り上げる。「名前にインパクトがある分、普通の味じゃだめだからね」。こだわりの味だからこそ、長い間店の看板を飾ってきた。

 現在販売しているのは田舎まんじゅうのこしあん、つぶしあんと、きんとん、かぼちゃ、白、茶の6種類。ふかふかでしっとりした生地に舌触りのいい濃厚あんこがたっぷり入っている。素朴な味わいと、ほどよい甘さが後を引く。

 砂糖が貴重だった時代は家で甘いものが食べられず、商品には甘さが求められた。今のニーズは甘さ控えめ。黒子さんは「時代や年齢層に合わせ、常に進化していかなければ」と話す。

 祖父の代から84年続く店を8年ほど前に引き継いだ。「お客さんに喜んでもらえる商品を作り、末永く営業を続けたい」

 ◆メモ 鹿沼市深程1666▽営業時間 午前8時~午後6時▽火曜定休▽(問)0289・85・2536。