【ワシントン共同】米民主党のバイデン前副大統領(77)は大統領選で勝利を確実にした。7日、地元の東部デラウェア州ウィルミントンで国民に向け演説し「分断ではなく結束を目指す大統領になる」と述べ、勝利宣言した。共和党のトランプ大統領(74)の陣営に「敵ではない。同じ米国民だ」と和解を呼び掛けた。次期政権の新型コロナウイルス対策の計画をまとめる専門家チームのメンバーを9日に発表する考えを示した。

 トランプ氏は選対を通じた声明で「選挙は終わっていない」と敗北を認めない姿勢を示した。「違法な票」があったと主張し、9日から法廷闘争を本格化させると表明した。具体的な根拠は示していない。

 全米各都市では、バイデン氏を支持する多くの市民が街頭に集まり、投票日から4日後の当選判明を祝った。

 民主党のハリス上院議員(56)は黒人、アジア系、女性として初めて副大統領に就くことが確実になった。

 米主要メディアは7日、開票が続いていた東部ペンシルベニア州でバイデン氏が勝利したと速報した。これによりバイデン氏は全50州と首都ワシントンに割り当てられた選挙人538人の過半数を獲得し、当選を確実にした。西部ネバダ州も取ったことでこれまでに279人を獲得、トランプ氏は214人にとどまっている。

 南部ノースカロライナ、ジョージア、西部アリゾナ、アラスカの4州では勝者が判明していない。

 ジョー・バイデン氏 1942年11月20日、米東部ペンシルベニア州生まれ。デラウェア大卒、シラキュース大法科大学院修了。弁護士などを経て73年から連邦上院議員に。司法委員長や外交委員長を歴任し、88年と2008年の大統領選に出馬。08年は予備選で敗れたが、副大統領候補に指名され、オバマ前政権の09~17年に副大統領を務めた。

 ■菅首相が祝意 

 菅義偉首相は8日、ツイッターで、米大統領選で勝利を確実にした民主党のバイデン前副大統領に祝意を示した上で、同盟強化のため「ともに取り組んでいくことを楽しみにしている」と投稿した。


【電子号外】バイデン氏勝利 米大統領選(11月8日)