今季初勝利を挙げ、インタビューを受ける今井=ZOZOマリン

 予測不能な変化に、ロッテの中村奨吾(なかむらしょうご)のバットは空を切った。

 今井達也(いまいたつや)が投じた144キロは、右バッタ-ボックスに向かって若干沈んだように見えた。「実はあれはストレート。風で変化球がいつも以上に曲がり、直球が変化した」と明かした。

 8日のロッテ戦に登板した今井は、強風を利用しながら相手打線を封じ、7回無失点。待望の今季初勝利を挙げた。

 三度目の正直だった。今季2回の登板はともに六回に決勝点を奪われる投球。この日も六回に四死球で1死満塁とし、かつて満塁弾を浴びたこともある井上晴哉(いのうえせいや)と相対した。

 ここは外角直球で遊併殺打に打ち取り、「ポンッ」とグラブをたたいて笑顔。「割り切って勝負できなかった」と後悔した前回のオリックス戦から大きな成長を遂げた。

 今井の初勝利に首脳陣も胸をなでおろした。西口文也(にしぐちふみや)投手コーチは「六回以外は落ち着いて見ていられる内容だった」と合格点を与え、辻発彦(つじはつひこ)監督も「今井に勝ちがついたのはうれしいよね」と目を細めた。

 ようやく試合後に爽やかに笑う今井の姿を見ることができた。これが今井登板ゲームの恒例の光景になれば、今年も埼玉西武は強い。