田臥勇太選手

 健康のことを考えればインターハイの中止は仕方がないと理解できますが、高校生にとっては非常につらいだろうなと想像できます。

 僕自身は幸いにも能代工高(秋田)で3年間、インターハイに出場しました。結果が求められたチームだったのは確かですが、1、2年生の時は3年生のため、3年生の時は後輩のために戦ったことを今も覚えています。全員が優勝という目標と向き合い、厳しい練習を乗り越えたからこそ得られた絆もありました。それは大きな財産だと誇りにしています。

 今季の男子Bリーグも残念ながら、シーズン途中で打ち切りとなってしまいました。3季ぶりのリーグ優勝を目指した宇都宮ブレックスはライバルと競り合い続け、まさにここからという時期でした。仲間の落胆も小さくはなかったはずです。それでも来季またリーグ優勝に向けて挑戦します。挑戦し続けることがブレックスだからです。

 もちろんインターハイは何度もある舞台ではありませんし、高校生の皆さんが簡単に気持ちを切り替えるのは難しいでしょう。ただ悔しい思いをしているのは皆さんだけではありません。これまで支えてくれた先生や保護者も同じ思いのはずです。そういった方々の思いも感じながら、積み上げてきたものを大切につなげてもらえたら、うれしいですね。

 今後も競技を続ける人もこれで競技を終えてしまう人も、これからのチャレンジは人それぞれ。どの世界でも、どのステージでもチャンスはまだまだ広がっているはず。自分なりの目標を見つけて挑戦を続けてほしいです。

 ◆プロフィル 1980年生まれ。横浜市出身。能代工高-米ブリガムヤング大ハワイ校中退。2004年に米NBAフェニックス・サンズと契約し、日本人初の開幕ロースター入り。