渡辺あかね選手

インターハイで栃木県選手団の旗手を務めた渡辺選手=2006年8月1日、大阪府門真市

高校時代の渡辺選手=2006年、今市高グラウンド

渡辺あかね選手 インターハイで栃木県選手団の旗手を務めた渡辺選手=2006年8月1日、大阪府門真市 高校時代の渡辺選手=2006年、今市高グラウンド

 この夏のインターハイのホッケー競技は日光市が会場でした。私たちも大会をサポートする予定で、選手のプレーを間近で見ることを楽しみにしていただけに残念でなりません。地元の高校3年生には1、2年生の頃から練習試合の相手をしてもらってきました。大会が中止となり、皆さんの悲しむ顔が心に浮かんできます。

 練習も試合もできない中、皆さんは自分がどれだけ競技やチームのことが好きだったかを実感したと思います。今は自分を見詰め直す機会にしてください。その上で、この状況で抱いたさまざまな思いを糧に、次のステージに進んでいってくれればと思います。

 私は高校時代、仲間とホッケーをするのがとにかく楽しかったと記憶しています。厳しいトレーニングもありましたが、下級生も含めて一致団結して乗り越えました。当時のチームメートは私がロンドン五輪に出場した際も現地まで応援に来てくれました。仲間との絆が失われることは決してないはずです。

 高校生は今、競技を続けていくかどうかという岐路に立っていると思います。ここで終わって納得できるかどうか、自分自身とよく向き合って決めてください。

 個人的には後になって「あの時、やめなければ良かった」という後悔を残してほしくありません。ホッケーに関して言えば、高校で初めてスティックを握った選手が先のステージで成長し、日本代表になることもあります。続けていけばプラスになることは少なくありません。大舞台に挑むチャンスは、この先もきっと訪れるはずです。

 ◆プロフィル 1988年生まれ。旧姓柴田。今市高-天理大-グラクソ・スミスクライン。2012年ロンドン、16年リオ五輪に出場。ポジションはMF。