田植えが行われる田んぼ(後方)と閑援隊の川元隊長(左)ら

 【佐野】農業で地域活性化を図ろうと、閑馬地区の耕作放棄地を農地に復活させるプロジェクトに取り組む「閑援隊(かんえんたい)」(川元功史(かわもとこうじ)隊長)がこのほど結成された。2年後に閑馬小が小中一貫校に統合され閉校となることから、「校舎を地域活動の拠点として活用したい」と地区の住民有志が企画。将来的にはJAと連携した農泊や研修宿泊施設の運営を視野に入れており、今回はその第一歩として耕作放棄地を稲作地に復活させることを目指す。

 プロジェクトは、増加する耕作放棄地を地域住民が活用し、将来にわたって暮らし続けることができるようにすることが目的。

 メンバーは、地元に危機感を抱く会社員や市外からの移住者など40代、50代の男女23人。耕作されていない土地約2千平方メートルを地元住民から借りて田んぼにし、稲作を手掛けている。

 年会費は1人1万6千円で、26日に田植えを実施する。11月中旬の稲刈り後、1人当たりコメ約30キロとサツマイモなどの作物を配布する予定だ。

 またプロジェクトを進めるため現在、田んぼ近くにある木造平屋の空き家を改修しており、当面はこの施設を拠点に農泊などを行う予定。農産物のミニ直売所を併設する計画もあるという。

 一方、将来の活動拠点としたい同校校舎の再利用については未定で、市との協議が必要となる。そこでJA佐野の農泊事業と連携を図り、耕作放棄地復活事業と共に活動の拡大を図る。

 県外から移住し閑馬地区で造園業を営む川元隊長(42)は「組織はまだまだ『卵』の状態だが、活動の理解者をもっと増やしたい。今後事業化して、地元を元気にしたい」と夢を膨らませている。