ローテーションの中心として1年間投げ続け、2年連続のリーグ優勝に貢献した今井=2019年9月14日のロッテ戦より

 優勝マジック4で迎えた9月21日の楽天戦。スコアボードに七つのゼロを並べた今井達也(いまいたつや)は涼しい顔でマウンドを降りた。「いい意味でアバウトに投げることができた。こういうピッチングを続けていきたい」。チームは八回に逆転を許し、自己最多を更新する8勝目とはならなかったが、確かな成長を示した。

 同じ過ちを繰り返さなかった。今季、勝負どころで手痛い一発を浴びてきた天敵を完璧に抑え込んだ。初回、2死走者なしで迎えた浅村栄斗(あさむらひでと)を直球で追い込み、チェンジアップで見逃し三振。続く二回は先頭のブラッシュを148キロの外角低め直球で見逃し三振。七回に先制した後も安定し、「取ったら取られる」悪い癖を封印した。

 チームは9月24日、2年連続のリーグ優勝を果たした。ローテーションの中心で投げてきただけに昨年の優勝とは一味違う。初の2桁勝利を挙げることはできなかったが、「いい勉強になったシーズン」と振り返った。

 9日からは日本シリーズ進出を懸けたクライマックスシリーズ(CS)ファイナルステージが始まる。昨年は第4戦に先発し、五回途中4失点と悔しさを味わった。「先発でもリリーフでも、任せられたところでチームに貢献する」。一回り大きくなった右腕が、CSの舞台に帰ってくる。