2019年5月5日の楽天戦でプロ初完封勝利を挙げた今井=メットライフドーム

 18日のオリックス戦。得意のチェンジアップで遊併殺に打ち取ると、今井達也(いまいたつや)はひょうひょうとした表情でマウンドを引き上げた。7回4安打、自責点なしの2失点。だが味方の失策や打線の援護にも恵まれず4敗目を喫し、「失点した四回は先頭にカウントを悪くして二塁打を打たれた。もっと先頭を切ることを意識しないと」と反省を口にした。

 昨季はプロ2年目にして5勝5敗。順調な滑り出しを見せ、優勝マジック1で迎えたソフトバンク戦で先発登板。だが四回に逆転2ランを浴びて敗戦。「勝てば本拠地で20年ぶりの胴上げだった。一番悔しい試合でした」。苦い経験を経て飛躍を目指す今季は、左打者の内角に投げ込む直球に手応えを感じている。

 象徴的な場面が4月28日のオリックス戦。3番を2打席連続で内角直球で詰まらせ、遊飛に打ち取った。「シュート回転しなくなった」と武器がさえ、5日の楽天戦ではプロ入り初完封でホームを沸かせた。18日の登板も、先発の役割を十分に果たした。

 今季目標はローテーションを守って貯金をつくること。「応援は本当に力になる。僕の活躍する姿を見て、仕事や勉強、部活を頑張ろうと思っていただけたらうれしい」。栃木のファンと西武ファンの期待と夢を背負い、今日もしなやかに腕を振る。