「応縁隊」の看板を掲げる代表の坂内さん(右)と隊長の菅谷さん

 【大田原】市内へ移住した人たちの定住を支援しようと、市民有志がボランティア組織「大田原定住応縁隊(おうえんたい)」を結成した。相談窓口の「市移住・定住サポートセンター」が3月末で廃止されるため、定住者の不安を解消しようと、生活上の困り事に対応できる「その道のプロ」16人が結集した。「大田原をずっと好きでいてもらえるよう、力になりたい」。4月1日の活動開始に向け準備を進めている。

 同センターは2016年9月に開所し、市から業務委託を受けたNPO法人「やってみっぺよ大田原未来塾」が運営してきた。3年半で28世帯66人(予定を含む)が移住し、交流会を開くなどして支援してきた。

 しかし、国の地方創生推進交付金の期限切れを踏まえて市は同法人への業務委託を見直し、同法人は継続困難として3月末の解散とセンター廃止を選択した。

 センターを介して移住した人たちに動揺が広がる中、同法人の坂内昭(さかうちあきら)理事長(68)は「第二の人生を懸けて大田原に縁があって来てくれた人たちに、安心して住み続けてほしい」と支援の継続を模索してきた。

 「大田原定住応縁隊」には電気工事や住宅リフォーム、水道、鍵、燃料、自動車、自転車、農業、教育関係など各分野の協力者が集まった。定住する人たちの生活の困り事に対応するだけでなく、交流サロンの開催やネットワークづくり、定住者が関わるまちづくりやイベントなどについても積極的に応援していく。

 隊の代表を務める坂内理事長が経営する上奥沢の広告企画制作会社に事務局を置く。同センター長から隊長となる菅谷正男(すがやまさお)さん(69)は「定住者の応援は、今まで関わってきた者としての責任だと思う。ボランティアという立場になるが、気持ちはしっかり入っている」と思いを語った。