観光客に人気が高い巴波川の遊覧船(昨年5月撮影)

 【栃木】市は3月14、15の両日、首都圏在住者を対象とした移住体験ツアーを開催する。旅行会社「東武トップツアーズ」に業務委託し、参加者には巴波(うずま)川の遊覧船などを体験してもらう。昨秋の台風19号の被災からの復興には時間がかかるが、参加者に「栃木の元気な姿」を実感してもらい、人口減の抑制にもつなげたい考えだ。

 ツアーは昨年11月に計2回、実施する予定だった。定員を超える応募があったものの、台風で市内が被災したため、中止せざるを得なかったという。

 一方、田舎暮らしに役立つ情報を掲載する月刊誌「田舎暮らしの本」(宝島社)が実施する「2020年版『住みたい田舎』ベストランキング」で、市は各部門で前年版から順位を落とした。前年版で全国1位に輝いた「子育て世代」部門(人口10万人以上)では全国5位に。全国2位だった総合部門も5位に後退した。

 ランキングの審査項目には台風による被害の影響は含まれていないが、大川秀子(おおかわひでこ)市長は「災害がマイナス要因になってはならない」と危機感を募らせる。「しっかりと(河川改修などの)基盤整備をしながら、市のPRをしたい」として、人口減対策にも力を入れる方針。

 ツアーは市が同社に約120万円で委託することで、参加費を3千円と格安に設定した。ツアーの対象は東武線沿線の首都圏在住者。いちご狩り体験や市移住体験施設の見学、国重要伝統的建造物群保存地区の嘉右衛門(かうえもん)町の散策などを楽しむという。