桜から新緑へ。アリが地面を行き交い、畑でモンシロチョウが舞う。虫たちが躍動する時季でもある。

 連載2年目を迎えた本紙しもつけ子どもタイムズの「すごいぜ!昆虫」は、そうした命の輝きを美しい写真とともに紹介している。

 担当するのは“海パンカメラマン”の異名を持ち、バラエティー番組などでも活躍する真岡市在住のカメラマン野澤亘伸(のざわひろのぶ)さんだ。

 野澤さんのフットワークは、とにかく軽い。本業の合間を縫って国内外を飛び回り、レンズ越しに見た世界を、そのまま伝えてくれる。でも「クワガタを撮るために山賊の村を通らなくてはならない。夜に通ると車を止められ、殺されてしまうらしい」との言葉には、さすがに心配になった。

 野澤さんは言う。「好きなものを純粋に求めると、いろんな人と出会える。それは、楽しいことだ」と。

 自分の中の「好き」は、人生を豊かにするのだろう。何かを始めるには、いい季節。春にしてわれを思う。