病院との付き合い方などをユーモアを交えて演じる「つるカフェ」の有志

 【下野】市内の医療、福祉関係者らが集う「つるカフェ」による第7回市民講座が31日、自治医大地域医療情報研修センターで開かれた。有志による劇団「ザ★つるカフェ」が「下野市在住フグ田家の物語」と題してレクチャー付き演劇を初披露。医療や福祉と笑いを融合させたユニークな劇に、参加者約200人が楽しく地域共生社会を考えた。

 アニメ「サザエさん」のオマージュで、フグ田サザエと夫のマスオ、息子タラオが市に移住しマスオの母フグ子との同居が始まるが、それぞれに病気や悩みを抱えている-というストーリー。

 全3話の2話目「聞き書きで変わる私とあなたと地域」では、一関市国保藤沢病院(岩手県)の佐藤元美(さとうもとみ)院長が解説。患者の複雑な生い立ちを聞き、心を通わせたことが適切な手術につながったエピソードを明かし「5分ほどでも耳を傾けるだけで、そのままでは死んでしまうような患者が良い治療に結びつくことがある」と話した。

 演劇に先立ち同大付属病院の佐田尚宏(さたなおひろ)院長による講演も行われ、佐田院長は「医療提供者が十分に情報を出し、医療を受ける側と本音で話し合い、理解してもらうことが最も重要だ」と強調した。