第25回参院選は21日、投開票された。安倍政権下での憲法改正に前向きな「改憲勢力」は81議席で、非改選79と合わせた議席が3分の2(164議席)を割り込んだ。与党は目標とした改選過半数の63議席を上回った。自民党は改選議席より9減らし57議席。野党が候補者を一本化した改選1人区は自民党の22勝10敗。立憲民主党は倍近くに増やした。公明党、日本維新の会は伸長。国民民主党は後退し、共産党も増やせなかった。政治団体「れいわ新選組」は2議席を獲得した。

 改憲勢力には自公両党と維新、改憲容認の諸派、無所属が含まれる。改憲案の国会発議には衆参両院で3分の2以上の賛成が必要。今回85議席なら3分の2維持だった。野党は阻止を訴えてきた。

 安倍晋三首相(自民党総裁)はNHK番組で「3分の2の多数は、これから国会の憲法審査会の議論を通じて形成していきたい」と強調した。

 与党は非改選の70議席と合わせれば参院過半数の123議席を超える。2012年12月以来、6年半続く首相の政権運営が継続する。ただ自民党は単独過半数を維持できなかった。野党各党は10月の消費税増税に反対したが、首相は増税の必要性を明言した。

角田氏、荒木氏が落選 比例代表本県関係

 参院選比例代表に立候補した元宇都宮市議で自民党新人の角田充由(かくたみつよし)氏(44)は22日早朝、落選が確実になった。自民が比例で獲得したのは19議席。角田氏は当選圏に入れなかった。

 22日午前5時5分ごろ、落選確実になったことを受け、同市内の事務所では選対幹部が集まった支持者に頭を下げた。選対本部長を務めた元参院議員の国井正幸(くにいまさゆき)氏は「開票を見る限り、当選には及ばない状況」と沈痛な表情で謝罪した。午前5時半現在、角田氏は事務所に姿を現していない。

 角田氏は知名度不足もあって支持が広がらず、有力団体が支援する他の自民候補に及ばなかった。選挙期間中は「比例は公明」と訴える公明党県本部との板挟みにも苦しんだ。

 本県関係で同じく比例代表に立候補した日本維新の会新人の荒木大樹(あらきだいじゅ)氏(48)も落選が確実な情勢となっている。 

【電子号外】改憲勢力3分の2割れ 参院選全議席確定(7月22日)