街頭でドライバーに政策を訴える加藤氏=17日午後、佐野市内

 白のジャケットとパンツ姿でさっそうと始めた演説は、次第に熱を帯びた。

 17日正午、足利市役所前。「1強政治に歯止めをかけなくてはならない」。昼休みの市職員に向けて、忖度(そんたく)が横行する政治状況を厳しく糾弾した。予定時間を数分オーバー。「伝えたいことが多いと、つい演説も長くなってしまう」

 この日は早朝から、宇都宮市内の企業を訪問した後、両毛地域へ。日中の佐野市の最高気温は30・9度。汗を拭いながら、マイクを握った。

 永田町で15年間の秘書経験を積み、多くの選挙に関わった。栃木選挙区での立候補を決め、地方をつぶさに見つめる機会が増えた。

 「今の政治は誰のためにあるのか、軸足が離れてしまっている」。消費税増税に年金問題、憲法改正。現場の思いを知るほど、国と地方の乖離(かいり)を感じる。夕方からの街頭でも、行き交う車に手を振りながら問題を訴え続けた。

 候補者にしか見えない景色もある。「多くの人に支えられ、つながっている」。裏方と違い、最終決断を自ら下さなくてはならない孤独もある。それでも地方の生の声を原動力に、国政を目指す思いを強くする。

 午前5時には目が覚め、夢の中でも演説を考える。まさに「24時間選挙」の日々だ。有権者の思いを背に、残された選挙期間も全力で走り抜ける。