企業訪問で従業員に支持を訴える高橋氏=16日午前、那須塩原市内

 「顔は怖いかもしれないけど、心は非常に優しいですから」。案内役の県議からそう紹介され、日焼けした顔の口角を上げた。

 16日午前9時すぎ、那須塩原市内の縫製工場。「高橋克法です。芸能人の方じゃなくて申し訳ない」。漢字1文字違いの人気俳優とかけた定番のジョークからあいさつを始めた。

 過去最高の就職内定率、10月からの幼児教育・保育無償化、地域包括ケアの構築。女性従業員が多いとみて、アピールする実績と政策の組み立てを変える。

 この日は午前4時に起床し、7時すぎから企業の朝礼回りへ。選挙戦も13日目となり、疲労はピークだ。

 「6年前より充電が切れるのは早くなった」と苦笑するが、街頭で有権者に駆け寄る足取りは軽やか。「久しぶりだね」。声を掛ける距離感も高根沢町長時代から変わらない。

 訪問先のスーパーで野菜の価格が目に留まった。「運動は大変になるけどお天道様に出てほしい」。農家と日照不足を気に掛ける。

 県内を歩いて実感するのは、アベノミクスの効果。「産業団地は売れ、ロードサイド店舗が増えている。家庭の可処分所得も増えているということ」

 それでも「まだこれから」。町長時代に接してきた農林業者や小規模事業者、子育てに苦しむ母親-。「地方を守り抜く」。その思いを現場で新たにしている。