公開討論会で手を握り合う5人の立候補者=2013年7月1日、宇都宮市駒生1丁目

 自民党は2012年12月の衆院選で大勝。3年3カ月ぶりに政権を奪還すると、その勢いを一段と増していく。

 12年末に発足した第2次安倍内閣は経済政策「アベノミクス」を打ち出す。高い内閣支持率を維持したまま、前哨戦とも言える13年6月の東京都議選で候補者全員を当選させた。

 続く7月の参院選。栃木選挙区で民主党現職の谷博之(たにひろゆき)氏に挑んだのは、自民新人の高橋克法(たかはしかつのり)氏、みんなの党新人の沖智美(おきともみ)氏、共産党新人の小池一徳(こいけかずのり)氏、諸派の幸福実現党新人の杉浦満春(すぎうらみつはる)氏。1人区になってから、最多の5人による争いとなった。

 アベノミクスによる景気回復への期待感が高まる一方で、民主は政権時代に失った有権者の信頼を取り戻せなかった。民主への逆風が引き続き吹き荒れる中、全国では自民が31の1人区のうち29選挙区で勝利。複数区でも与党が盤石の強さを見せた。

 本県の結果も全国の縮図と言えた。高橋氏が選挙戦を終始リードし、次点の沖氏を17万票以上引き離して初当選。自民は10年参院選に続く連勝で、栃木選挙区の2議席独占を果たす。

 自民が底力を見せつけた中で、みんなの党も一定の存在感を示した。沖氏の立候補表明は公示のわずか1カ月前ながら、約20万票を獲得した。沖氏に及ばなかった谷氏は、政界引退を表明した。

 

 代表だった渡辺喜美(わたなべよしみ)氏はこう振り返る。「民主政権を強く批判したみんなの党が民主の票をさらった。結果として自民に有利になったとも言える」

 自民は悲願だった「衆参ねじれ」をついに解消。政治の混乱に終止符を望んだ有権者の総意が、今も続く安倍政権の継続に道筋を付けた。