新国立競技場の設計にも携わった建築家隈研吾(くまけんご)さんの代表作・那珂川町馬頭広重美術館に併設されているカフェ。ガラス張りの店内からは、建物を格子状に覆う八溝杉のルーバーなど特徴的な造りを楽しめる。

 2011年11月開店。みそ醸造元「はるこまや」(同町馬頭)の4代目五月女清以智(さおとめせいいち)さん(58)が、東京電力福島第1原発事故の風評被害による売り上げの激減を受け、「お客さんと直接話せる場所を作りたい」と空き店舗を活用した。

 「土地を感じ 季節を味わい 器を楽しむ」をコンセプトに、地元のそば粉を使った本格的なそばや沖縄県・石垣島産の黒毛和牛入りのカレーなどを提供。美術館という性格上、遠方からの来訪者や外国人も多く、「徹底的に良い物を提供し喜んで帰ってほしい」(五月女さん)とこだわる。

 人気メニューの一つが「栃木しゃもそば」(税込み1300円)。漆器で味わう高品質のコーヒー「パナマゲイシャ」(同650円)などもお薦めという。

 同美術館は20年に開館20周年を迎える。五月女さんは「世界に町を発信できる建物。ポテンシャルを発揮し、観光客が集まるような仕掛けをカフェとしてもしていきたい」と話した。

 ◆メモ 那珂川町馬頭116の9。午前11時~午後4時(食事は提供時間が決まっている)。月、火曜と美術館休館日が定休。4月中旬ごろまでは土日、祝日のみ営業。ギャラリーも併設されている。(問)080・4350・8502。