ギャラリーをオープンした西村さん。外には田園風景が広がる

 【大田原】八溝山麓の木佐美に11日、築130年の古民家を活用したギャラリー「Atelier Ahought」(あとりえ・あほうと)がオープンした。市芸術文化研究所の元研究員で兵庫県出身の彫刻家西村大喜(にしむらだいき)さん(32)が1年余りをかけて改修し、農村風景に溶け込む芸術性豊かな空間へと再生した。「地元の方や、さまざまな分野の若者と交流し発信する場にしたい」と高齢化が進む地域の活性化にも寄与したい考えだ。

 2016年に市地域おこし協力隊として両郷地区へ移住した西村さんは、新たな活動拠点に地元の古民家を選んだ。自らの手で瓦屋根や壁を黒に塗り替え、内装もギャラリー兼住居として白を基調に一新した。

 「Ahought」は、英語で思想を意味する「thought」と、笑顔や感動を与える「阿呆(あほう)の人」を組み合わせた造語。ギャラリーには、近くで切り出した竹や大理石を素材にした大小の作品約50点を展示する。「竹林の中で感じた風のイメージ」という新作の小品「soyo(そよ)」も並ぶ。

 「ギャラリーから見えるホタルの光をデザインに採り入れた」という展示スペースなど、地域性を踏まえつつ「おしゃれ」な空間を生み出した。「作家の制作過程も知ってもらいたい」と、住居部分も特別に公開している。

 30日までは連日午前10時~午後8時までで、来月以降は予約制での公開を検討している。

 「訪れる人との会話から刺激をもらえることは幸せ。しっかり作品を見てもらい、たくさんの笑顔が集まる場所にしたい」と話している。

 (問)西村さん090・1964・8111。