市役所ロビーに設置された人口と世帯数を示すボード

 【鹿沼】市は5日までに、4月1日現在の推計人口を9万5863人(男4万7356人、女4万8507人)と公表した。人口10万人を割った2014年4月1日現在(9万9815人)からこの5年で3952人減少した。自然人口の減少が大きく、特に出生数は2009年に858人を数えたが、昨年生まれた赤ちゃんは576人と激減した。市は婚活事業や子育て支援に力を入れているが、思うような結果は出ていない。

 推計人口は、国勢調査を基礎として毎月の出生、死亡、転入、転出を加減して算出する推計値。例年3月は転入、転出が多く数字は動くが、今年の3月は前月比204人減だった。自然人口は59人減、転出者は507人を数えたため社会動態は145人減少、人口9万6千人を割ることとなった。

 この10年を見ると出生者は800人台から500人台と減少傾向にあるが、死亡者は09年の1082人から18年は1288人に増加。同年はトータルで自然人口712人の減少となった。社会動態はばらつきがあるが、昨年の7月から4カ月間と今年1、2月は転入が転出を上回り、2けたのプラスとなっている。

 市の人口は、粟野町を編入した06年1月に同町の人口1万113人が加わって10万4056人となり、「10万人都市」が誕生。しかしその後、8年で約4千人減少。ピッチが早まり、この5年では約4千人が減った。市の第7次総合計画では20年の人口を9万5971人としており、計画より速いペースで人口減少となっている。

 佐藤信(さとうしん)市長は「社会動態が一時的にプラスになったことを含め検証している。人口問題は特効薬がないが、少子化対策として子育て支援の充実や諸制度、移住のためのお試しの家などの拡充を図りたい」としている。