中国電力島根原発2号機(手前)。奥は1号機=2024年11月、松江市

 島根原発2号機(松江市)の原子炉内で燃料を支える金具に不備があった問題で、中国電力は1日、金具の不備によって冷却水の量が変動した結果、燃料の冷却機能に関する社内の基準を満たしていない事態が約30年間で度々起きていたと明らかにした。燃料の健全性に問題はなかったと説明している。

 中国電によると、社内の基準を下回っている状態が続くと、冷却水による燃料の冷却機能が急激に低下した場合に対応しきれない恐れがあり、保安規定で定める「運転上の制限」を逸脱したと判断される。

 問題は、今年2月の運転停止後に発覚。137個ある金具のうち1個で、冷却水を通す穴の直径が本来は約6・2センチのはずが3センチだった。動作訓練で使う模擬部品を誤って装着していた。

 中国電が調べたところ、金具を設置した1995年以降の運転サイクル13回全てで、一時的に冷却機能に関する社内の基準を逸脱する事態が起きていた。

 再発防止策として、金具の正規品と模擬部品を形や色で区別できるよう設計し直し、部品を取り換える際は製造番号の確認を徹底するという。