栃木県大田原市(旧黒羽町)出身の大関和(おおぜきちか)を主人公のモチーフとするNHKの連続テレビ小説「風、薫る」が20日、第4週に入った。NHKは20日、時代を象徴する貴婦人で「鹿鳴館の華」と呼ばれた大山捨松(1860~1919)を演じる多部未華子さんのコメントを発表した。

NHK提供
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 「風、薫る」の舞台の一つは那須地域。栃木県が朝ドラの舞台の一つとなるのは1998年度前期の「天うらら」以来28年ぶり2度目だが、実在の人物が取り上げられるのは初めて。大田原市などでロケが行われた。

 捨松の夫で明治時代の元勲、大山巌の墓所は那須塩原市下永田1丁目にあり、墓所には捨松の墓碑も建立されている。

 NHKは20日の放送終了後、多部さんのコメントを紹介。2009年度前期の連続テレビ小説「つばさ」以来、17年ぶりの朝ドラ出演となる多部さんは、捨松役について「生き方が魅力的な役柄でぜひやってみたいと思った」などと語ったほか、自らも経験した朝ドラ主演を務める見上愛さん、上坂樹里さんへのメッセージなどを寄せた。

 多部さんのコメント全文は以下の通り。

多部未華子さん<大山 捨松役>コメント
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 ――大山捨松役のオファーを受けていかがでしたか?

 捨松は戊辰戦争で籠城した際に壮絶な体験をし、その後若くしてアメリカに留学をしているので、早くにとても多くのことを経験しています。  そのような経験から自分がやりたいことは何かを考え、男性に頼らない女性のあり方に思いを巡らせて生きてきた人なのかなと想像しました。  当時の日本で捨松のような考えは周りに影響力がある一方で、陰口などもたたかれてしまう環境でもあったようですが、帰国後の日本で自分の考える道を実行に向けて進める姿勢がとてもかっこいいですし、生き方が魅力的な役柄でぜひやってみたいと思いました。  “鹿鳴館の華”と呼ばれているだけあり、周りの人々から一目おかれるような存在でいなければならないので、所作や話し方などにその雰囲気を出しながら演じることはとても難しかったです。  留学中に看護の勉強もしていた捨松が主人公の2人に影響を与えるシーンがあるのですが、2人が築き上げてきた空気感をきちんと感じながら演じられたらいいなと思っていました。

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――“朝ドラ”主人公のご経験者として何か感じることはありますか?

 “朝ドラ”の現場は久しぶりすぎて新鮮な気持ちのほうが大きいです。20歳のときにご一緒したスタッフさんとお会いするとなつかしくて……。
 私から主人公のお2人へのアドバイスなんてないですが、『つばさ(2009)』でヒロインをやらせていただいたとき、つばさという役の感情を一番理解しているのは私だと思っていました。
 強気な発言だと思われるかもしれませんが、誰よりも自分が一番その役の目線で台本を読んでいるから “自信を持つようにしていた”というのが正しいかもしれません。
 だから、りんと直美と一番長く時間を過ごしている見上愛さんと上坂樹里さんが演じる2人のキャラクターがすべてだと思っています。主人公の周りにいる人間を演じる私はそんな2人について行く感覚がとても楽しいです。
 これからも撮影が続くのでまだまだ山あり谷ありだと思いますが、ご自身が台本を読んで感じたままをセリフとして話したらすごくステキなりんと直美になると思うんです。