インストラクターからハンドル操作などを学ぶ参加者=19日午後、宇都宮市飯田町

 視覚障害者が運転の楽しさやドライバーの立場で安全対策を学ぶ体験ツアーが19日、宇都宮市飯田町の県中部自動車学校で行われた。県外から参加した全盲や弱視の12人が実際に教習車を運転し、敷地内のコースでの走行を満喫した。

 体験ツアーは、視覚障害者の自由な移動の実現をテーマに新規事業を考えていた自動車研究開発のオートテクニックジャパン(芳賀町)が、ノウハウを持つ介護サービス業の日本介護システム(大阪市)と、県立盲学校の交通安全教室に共に取り組む同自動車学校に働きかけ、昨年12月に初開催。今回が2回目となった。

 教習車に乗った参加者は、助手席に同乗した教官やインストラクターから時計の文字盤を参考に「右に3」「左に1」などと声をかけられながら、ハンドルを操作。アクセルやブレーキの踏み具合も調節し、カーブのある長方形のコースを何度も周回した。ツアーは1泊2日で行われ、20日には検定を予定している。

 初めて運転した東京都江戸川区、ヘルスキーパー鶴東陽香(つるひがしはるか)さん(35)は「自分の動きが車の動きにつながる感覚が新鮮だった」と笑顔。オートテクニックジャパンの担当者の斉藤勇(さいとういさむ)さんは「自動車がどういう操作で動くのかを知ってもらい、これまでとは違う角度で安全について考えてもらえたら」と話した。