茶の苗を植える実行委員会のメンバー

 【鹿沼】人口減少が続く中山間地域の板荷地区で本年度、板荷茶の再興や雑穀栽培などを通したまちおこしプロジェクトがスタートした。その名も「住めば都とむら栄え」。地元で親しまれる「板荷いろはかるた」に登場する地域の姿でもあり、地元の住民らは「活気に満ちた板荷として次世代につなぐ地域づくりを目指したい」としている。

 プロジェクトは、板荷地区コミュニティ推進協議会に地元住民ら約15人により設置された「住めば都とむら栄え計画実行委員会」が主体となって進めている。

 市教委の学校再編の一環で、板荷小と板荷中は2027年度末で閉校となる見通しとなっている。それに伴い地元からは「若い世代が住まなくなる」「活力がなくなる」といった不安の声も上がってきたという。

 実行委員長の関根和宏(せきねかずひろ)さん(68)は「みんなで地域の課題対応や活性化のアイデアを出し合い、できることからスタートさせた」と話す。

 東京電力福島第1原発事故の影響などにより、市場にほとんど出回らなくなった「板荷茶」の再興を目指し、今月11日には地域住民と共に30センチほどの苗植えに汗を流した。17日には板荷小児童も作業に参加する予定で、メンバーは「まずは茶畑の再興。当面は0・5ヘクタールが目標」と意気込む。

 プロジェクトではこのほか、雑穀栽培などを通した体験農業や、川遊びや演奏会、ワークショップなどによって地域を知る「やまなみマルシェ」も計画されている。各グループの代表者は「関わってみたいという人を呼び込むためにも、われわれも楽しんでいきたい」と口をそろえる。