田久保真紀被告

 静岡地検は30日、偽の東洋大の卒業証書を市議会議長らに示し、市議会の調査特別委員会(百条委員会)で虚偽証言したなどとして、有印私文書偽造・同行使と地方自治法違反の罪で、静岡県伊東市の田久保真紀前市長(56)を在宅起訴した。地検は田久保被告本人が市長当選後、卒業証書を偽造したと認定。昨年浮上した学歴詐称疑惑は、法廷で審理されることになった。地方自治法による起訴は珍しい。

 被告側はいずれの罪も犯罪成立を否定している。関係者によると、被告は市長就任直後、全国市長会から経歴照会を受けた市幹部に卒業証書の提示を求められ、自ら証書を偽造すると決めた疑いがある。

 被告は東洋大を除籍されていたのに、昨年5月29日~6月4日、自宅または周辺で、卒業者として自身の名前を書き、業者に作成させた偽の学長と法学部長の印鑑を押し、卒業証書を偽造。6月4日、市役所で議長らに見せたとされる。

 また昨年8月13日、百条委で宣誓した上、除籍を知ったのは「6月の28日。大学の方に訪れた時」などと虚偽証言したとしている。