【ニューヨーク共同】国連は27日、ホルムズ海峡での肥料輸送を円滑にする枠組みづくりのためのタスクフォース(特別チーム)をグテレス事務総長が設置したと発表した。イランが海峡を事実上封鎖して原油輸送が滞る中、食糧生産に直結する肥料の輸送を人道目的と位置づけた取り組み。

 イランのアリ・バフレイニ駐ジュネーブ代表部大使は「国連の要請に応じ、ホルムズ海峡で人道物資の通過を促進することを決めた」とX(旧ツイッター)で表明した。

 ホルムズ海峡は肥料貿易の主要経路で、封鎖により肥料価格が急騰。戦闘が長引けば、世界の食糧生産に深刻な影響が出る恐れがある。

 タスクフォースは国連プロジェクトサービス機関(UNOPS)の事務局長がトップを務め、国連貿易開発会議(UNCTAD)や国際海事機関(IMO)の代表らが参加する。肥料やその原料の輸送を可能にする枠組みの運用を目指す。

 国連のドゥジャリク事務総長報道官は「成功すれば関係国の信頼醸成につながり紛争の解決にも寄与し得る」と述べた。