ニコラス・セペダ被告=2020年3月

 【パリ共同】2016年にフランス東部ブザンソンに留学していた筑波大生黒崎愛海さん=当時(21)=が行方不明になった事件で、南部リヨンの裁判所は26日、殺人罪に問われた元交際相手のチリ人、ニコラス・セペダ被告(35)の差し戻し控訴審で終身刑(求刑禁錮30年)の判決を言い渡した。地元メディアが伝えた。

 求刑より重い終身刑判決を言い渡すのは異例とみられる。被告は26日の公判でも無罪を主張したが、判決は被告が黒崎さんを殺害したと認定した。黒崎さんの遺体は見つかっていない。

 東部ブズールの裁判所は23年12月、一審判決と同じく禁錮28年を言い渡したが、最高裁に当たる破棄院が25年2月、手続き上の問題を理由に審理を下級審に差し戻した。差し戻し控訴審は今月17日に開始。検察側は25日、禁錮30年を求刑していた。

 被告は14年に筑波大に留学し、黒崎さんと知り合い交際。黒崎さんはブザンソンに留学した16年秋に交際を解消した。同年12月、チリからフランスを訪れた被告と夕食を取り、寮の自室に一緒に戻った後、行方不明となった。