2023年に死去した坂本龍一さんが東日本大震災の被災地の若者らと立ち上げた「東北ユースオーケストラ」が26日、東京・赤坂のサントリーホールで演奏会を開いた。復興支援に尽力した坂本さんの思いを受け継いだ小学生から大学生までの80人超の団員らが力強い音を響かせた。

 演奏したのはYMOの「東風」を坂本さんと作曲家の藤倉大さんがオーケストラ用にアレンジした「Tong Poo」や映画「戦場のメリークリスマス」のテーマなど。ベートーベンの交響曲第5番「運命」も披露した。ベートーベンは子どもの頃の坂本さんが初めて夢中になった作曲家だという。

 俳優でアーティストののんさんも出演。演奏に乗せて福島の詩人、和合亮一さんの「風に」やパレスチナ自治区ガザの詩人リフアト・アルアライールさんの「わたしが死ななければならないのなら」を朗読した。のんさんは取材に「オーケストラのみんなのパワー、輝きがあるのでエネルギーをもらいました。坂本さんが言ってきたように、(震災の記憶を)風化させず、つないでいくことがすごく大事だと思う」と語った。