昨季のJPT第11戦で、逃げ集団の先頭を引くブリッツェンの武山=群馬サイクルスポーツセンター、加藤竜矢撮影
昨季のJPT第11戦で、逃げ集団の先頭を引くブリッツェンの武山=群馬サイクルスポーツセンター、加藤竜矢撮影

 昨年11月中旬、宇都宮市内で開かれたアステモ宇都宮ブリッツェンのJプロツアー優勝を祝うシーズンエンドパーティー。武山晃輔(たけやまこうすけ)(28)は「アシストとしての走りはもうこりごり。来年は自分自身がエースとして表彰台に立ちます」と周りを笑わせた。だが冗談交じりの言葉の奥に、その思いの強さが見えた。

昨年11月のシーズンエンドパーティーで、今季を振り返るブリッツェンの武山=宇都宮市内、加藤竜矢撮影
昨年11月のシーズンエンドパーティーで、今季を振り返るブリッツェンの武山=宇都宮市内、加藤竜矢撮影

 昨季Jプロツアーを7年ぶりに制し、4度目の王座に就いた宇都宮ブリッツェン。その快進撃を支えたのは紛れもなく武山の献身的なアシストだった。

 山梨県出身。日大3年時にチーム右京へ練習生として加入し、全日本選手権U23での優勝や茨城国体成年男子ロードでの優勝など輝かしい実績を引っさげて2024年、ブリッツェンへ移籍した。

 だが待っていたのは悔しい結果だった。「環境などの変化に適応できなかった」と振り返る加入1年目は自信の役割を全うし切れずリタイアもしばしば。チームはわずか1勝に終わるなど不完全燃焼な一年となった。

 鈴木真理(すずきしんり)監督が就任し、岡篤志(おかあつし)が復帰した25年。チームが掲げたのが選手層の底上げ、特にアシストの強化だった。