ソフトバンクが新聞社、出版社などから記事の情報を預かる新たな基盤づくりを進めていることが25日、分かった。生成人工知能(AI)サービスの開発に生かせるよう預かった情報をデータの形に加工し、AI事業者に活用してもらう。著作権を守りつつ、収益の一部を権利者に還元する。試用版の運用を今夏に始め、日本を代表する情報基盤に育てたい考えだ。

 情報を預ける側には、AI事業者による情報の無断利用への対抗策になる。事業者にも自社サービスに引用元が明確な情報のみを反映できる利点がある。交流サイト(SNS)上の真偽不明の投稿などが混ざってしまうと、AI生成物の信頼が損なわれる恐れがあるためだ。

 預かる対象は文字情報に当面限定するが、将来は画像や映像に広げる構想がある。ソフトバンクは権利者ごとに情報を管理した上で、使われた分の収益を対価として振り分ける。

 試用版では複数の報道機関の記事情報を扱う方向で調整している。ソフトバンクが加工データの利用実態などを検証し、2027年春までには正式版の提供を始める計画だ。